2020.01.14

南野拓実はチームに溶け込んでいる。
クロップ監督と笑顔でハグ

  • 田嶋コウスケ●取材 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 南野拓実のプレミアリーグデビューはお預けとなった。

 1月1日付で正式にリバプールの一員となった日本代表MFは、11日に行なわれたトッテナム・ホットスパー戦で国内リーグ初のベンチ入りを果たした。しかし、前半からタッチライン際で断続的にアップを行なったものの、最後まで出番は訪れなかった。

トッテナム戦で南野拓実に出番は回ってこなかった 加入したばかりの南野にとって、途中交代で起用されるには極めて難しい試合展開だった。

 リバプールが前半37分に先制ゴールを奪うも、その後は1−0のまま拮抗した展開で進んだ。序盤のトッテナムは守備をガッチリ固めてロングカウンターに狙いを定め、後半途中に5バックから4バックへの変更で反撃を開始した。トッテナムにも終盤に得点チャンスはあったが、リバプールが1−0で逃げ切った。

 こうした接戦になると、たったひとつの判断ミスや連係ミスが命取りになる危険がある。リバプールに合流したばかりの南野を投入するにはリスクが高すぎた、ということだ。

 実際、ユルゲン・クロップ監督は、アダム・ララーナ(後半15分)、ディボック・オリジ(後半35分)、ジェルダン・シャキリ(後半45分)の順に交代カードを切っていった。

 前線からきっちり守備を行ない、日本人選手にしてはプレー強度も高い南野を投入する策もあったかもしれないが、途中交代で起用したのは、いずれもクロップの下でプレー経験の長い選手ばかりだった。オリジを投入した後半35分のタイミングで南野のアップを終了させたことからも、新加入選手を投入させる試合ではないと、指揮官は判断したのだろう。

 それにしても、リバプールは強い。プレミアリーグ21試合を戦い、20勝1分の無敗。サウサンプトンに敗れたレスター・シティが3位に転落し、代わりに2位に浮上したマンチェスター・シティとの勝ち点差は「14」となった。

 しかも、21試合で獲得した勝ち点「61」は、欧州5大リーグで史上最多の数字だ。このまま順調に勝ち進んでいけば、今季のリバプールは欧州サッカー史にも名を残すことになりそうだ。