2019.12.13

鎌田大地ゴール&EL決勝トーナメント進出も、長谷部誠「怒りがある」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

 ヨーロッパリーグ(EL)グループリーグ第6戦、ホームのフランクフルトはヴィトリア・ギマランイスに2-3で敗れたものの、決勝トーナメント進出を果たした。長谷部誠、鎌田大地はともにフル出場した。

 試合は終盤まで2-1でフランクフルトがリードしており、1位通過の可能性もあった。だが、85分、87分と連続で失点。アーセナルがリエージュと2-2で引き分けたため、どうにか2位で通過できた。フランクフルトは英語版ツイッターで「ありがとうアーセナル。君のおかげで落ちなかったよ」と、感謝。もしリエージュがアーセナルに勝利していたら、フランクフルトは決勝トーナメントに上がることはできなかった。

 長谷部は試合後、やりきれないといった表情だった。

「ほっとしたというよりも、悔しさとかよりも、結構、今日の試合は怒りがあるというのはありますね」

ヴィトリア・ギマランエス戦にフル出場した長谷部誠(フランクフルト) 決勝トーナメント進出の喜びはまったくなかった。

「もちろん、次に進めたというのはあるのですけど、自分たちが勝てば1位通過できたわけだし、試合運び、とくに今日の後半の戦い方ではなかなか勝てないなというゲームだった。前半は先制されて、相手のキーパーのミスとかもあったんですけど、よくひっくり返したと言えばひっくり返した。ただ、この戦い方では決勝トーナメントに行っても、勝つのはなかなか難しいと思いますけどね」

 鼻声の長谷部は、激しく咳き込みながら話した。先週末のヘルタ・ベルリン戦はフル出場しているが、実は約3週間前から風邪をひいており、「咳が長引くんですね、今年の風邪は」と言う。試合中は相当苦しかったのではないか。

 先制したのはヴィトリアだった。8分、自陣でボールを奪うと、カウンターから一気にゴールへ。フランクフルトの選手はボール奪取の際のファウルを主張したが認められなかった。

 フランクフルトは31分、ダニー・ダ・コスタの得点で追いつく。鎌田大地の蹴った右CKを相手がクリアしたボールを、後方にいたダ・コスタがヘディングで前方に送ると、これがそのままゴールに吸い込まれた。続く逆転弾は鎌田だった。38分、フィリップ・コスティッチの左クロスに走り込んだ鎌田が合わせた。