鎌田大地は「大迫のよう」と敵地が評価。代表でその実力を発揮できるか
10月6日に行なわれたブンデスリーガ第7節、フランクフルト対ブレーメン。大迫勇也(ブレーメン)は負傷によりベンチ外だったが、本来であれば長谷部誠、鎌田大地(ともにフランクフルト)と、今季ブンデスリーガ1部でプレーする日本人が一堂に会する機会だった。昨季までは、毎週のようにドイツのどこかで"日本人対決"は実現していたものだが、今季のリーグ戦前半戦ではこの試合だけだったのだ。
ブレーメンの地元紙『ヴェーザー・クリール』は、試合前の対戦相手分析記事で、鎌田大地を単独で大きく取り上げていた。タイトルは「キーマン鎌田大地は大迫のようだ」。同紙の記者は、この試合が日本人選手が所属するチーム同士の対決であることはもちろん、大迫が今回、日本代表から外れた一方で、鎌田が招集されたことを意識していたに違いない。
ブレーメン戦にトップ下で先発した鎌田大地(フランクフルト) 今季の鎌田は、対戦相手の地元紙からそんな注目を浴びるだけの活躍を見せている。鎌田はここまでリーグ戦7試合すべてに出場。うち先発は6回で、フル出場3回を記録している。リーグ戦初ゴールはまだだが、この日は惜しいシーンを作っていた。初ゴールは時間の問題だろう。
ブレーメン戦では3-5-2のトップ下にポジションを取り、一列後ろからゴールを狙った。9分、左からの味方のスローインを相手がクリアしようとしたところ、そのこぼれ球に反応し右足でボレーシュートを放った。これは大きく枠を超えた。続いて20分、中盤のセバスティアン・ロデからペナルティエリア右のゴンサロ・パシエンシアへスルーパスが渡る。これをパシエンシアがワンタッチでゴール前に送ると、走り込んだ鎌田がダイレクトでシュート。流れるような攻撃だったが、相手GKに正面で防がれた。
0-1で迎えた55分。鎌田が蹴った右CKは、ニアサイドにいた相手DFにクリアされたが、そのボールはペナルティエリアのやや外で待ち構えるロデの足元に。ロデは右足を振り抜き、GKの頭上を越す鮮やかなミドルシュートでネットを揺らした。
その後、鎌田は84分に退き、フランクフルトは逆転に成功するが、後半アディショナルタイムに長谷部がPKを献上。2−2で試合を終えた。
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