2019.09.11

ポルトガルで戦う安西、前田は活躍も、
中島、権田は苦しいスタート

  • ジョゼ・カルロス・フレイタス●文 text by Jose Carlos Freitas
  • 竹澤 哲●翻訳 translation by Takezawa Satoshi

 開幕前、ポルトの中島翔哉は今季ポルトガルリーグに加わった日本人選手の中で、ポルトガルのメディアにもっとも大きく取りあげられた選手だった。しかし、プリメイラ・リーガ第4節が終了した段階でもっとも活躍した日本人選手は、ポルティモネンセのDF安西幸輝と、マリティモのFW前田大然だった。

ここまでフル出場で活躍している安西幸輝 photo by Global Imagens/AFLO 2017-18シーズン、ポルティモネンセで輝かしい活躍を見せた中島は、ポルトガルのビッグクラブの関心を呼び、ポルトがベンフィカとの争いの末、獲得した選手だ。ポルトはカタールのアル・ドゥハイルに対して1200万ユーロ(約1億4千万円)を支払った。プレシーズンにおいて中島は、今季ポルトを去ったアルジェリア人のブラヒミのポジションで試された。しかし結局、中島は開幕までに自分のポジションを得ることはできなかった。

 当初、中島はブラヒミのつけていた背番号8番を引き継ぐ予定だった。しかしオリベル・トーレスがセビージャに移籍すると、ポルトの10番をつける選手がいなくなった。中島は10番が欲しかったのだろう。クラブに10番をもらえないかと尋ね、クラブも了解した。

 中島が入団会見で8番を見せたことで、ポルトの多くのファンが中島のユニフォームを購入していた。しかし10番に変更になったことで、すでに中島の8番のユニフォームを買ったファンも、追加の80ユーロを支払うことなく、新しい中島の10番のユニフォームを購入することができた。

 2004年にポルトを去ったデコ以来、10番をつけてきたのはクアレスマ、ポスティガ、クリスティアン・ロドリゲス、ハメス・ロドリゲス、フアン・キンテーロ、ダニエル・オスバルド、アンドレ・シウバ、オリベル・トーレスといった選手たちだ。だがとくに近年は、フアン・キンテーロ以降は10番をつけてきた選手が十分な活躍をしていない。果たして中島はそのことを知っていたのだろうか……。