2019.02.12

乾貴士のアラベスデビュー戦に感嘆の声。
「欲が出てきた」

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 久しぶりに乾貴士のいきいきとしたプレーを見ることができた試合だった。

 新天地アラベス戦での初戦の相手はレバンテ。チャンスにゴールこそ決めることができなかったが、筆者の後ろに座っていたMARCAの実況担当者は、「右でも左でもすごいプレーを見せてくれている」と、興奮気味に称賛。また、リーガの金曜&月曜開催への抗議のため、試合開始から5分後にスタンドに入ったアラベスサポーターからも、感嘆の声を何度となく引き出した(試合は2-0でアラベスの勝利)。

レバンテ戦に先発、アラベスでのデビューを飾った乾貴士「乾はイバイ(・ゴメス。1月にビルバオに移籍した)が自分たちにもたらしてくれていたものと、似たものを与えてくれた。縦への奥行きのあるプレー、タメ、継続したプレー。さらに試合で見せてくれたように、両サイドでチームの力になってくれた。相手DFにしてみれば、捕まえることが難しいプレーだった」

 監督のアベラルド・フェルナンデスもそう語り、2月にチームに加入したばかりの背番号11の働きを高く評価した。そして、先発した乾のパフォーマンスがよかったと認めたからこそ、交代が遅れたことも打ち明けた。

「自分のなかでは、もっと早い時間での交代を考えていた。なぜなら、乾はアジアカップであまり多くの試合に出ていなかったからだ。だが、いいプレーを見せてくれていたし、これからもっと多くのものをチームにもたらしてくれる選手になってくれるだろう」

 レバンテ戦までチームは無得点で3連敗中。悪い流れのなかにあったこともあり、リードした終盤、足の止まってきた選手を早めに交代させるのは当然だと思われた。だが、乾の守備をさぼらずしっかりと走る姿に、アベラルド監督は自然とカードを切るのが遅れてしまった。