2018.09.02

プレミアリーグがあるからこそ存在する、イングランド代表の課題とは

  • photo by JMPA

蹴球最前線──ワールドフットボール観戦術── vol.37

 サッカーの試合実況で日本随一のキャリアを持つ倉敷保雄、サッカージャーナリスト、サッカー中継の解説者として長年フットボールシーンを取材し続ける中山淳、スペインでの取材経験を活かし、現地情報、試合分析に定評のある小澤一郎――。この企画では、経験豊富なサッカー通の達人3人が語り合います。

 今回のテーマは、ロシアW杯で大会前の予想を上回る好結果を出したロシアとイングランド。苦戦すると言われていたチームはなぜ快進撃を見せたのか、その要因を分析します。連載一覧はこちら>>

倉敷 今回は、W杯で「意外とうまくいったんじゃない?」という国について話そうと思いまして、ロシア、イングランドを話題にします。中山さん、ロシアは頑張りましたね。こんなに走れるチームだったの?と、僕は思いましたけど。

中山 走りすぎじゃないか、というところもありましたけれども(笑)。

倉敷 なぜそんなに走れたのでしょうか?

中山 まずひとつは、開催国であったということ。それと、初戦がサウジアラビア戦という自分たちが望んだとおりの組み合わせだったことも影響しているでしょうね。やはり初戦に勝つと勢いに乗りますから。

倉敷 あれでロシアは勢いがつきましたね。

中山 そこは大きかったと思いますね。僕が感じたのは、決勝トーナメントに勝ち上がった後の戦いぶりは決して運だけではなかったというか、それなりの理由があってスペインを撃破できたと思います。準々決勝でクロアチアにPK戦で負けてしまいましたけど、試合内容はすばらしかったし、ロシア国民も本当に大盛り上がりでした。