2018.04.29

ハンブルガー残留のキーマンとなった
伊藤達哉。日本代表入りはあるか

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 4月最終週のブンデスリーガで、ケルンの2部降格とフォルトゥナ・デュッセルドルフの1部昇格が決まった。バイエルンの優勝こそ早々に決まったが、下位チームにはシビア残留争いが残っている。

 それはハンブルガーSVが生き生きしてくる時期でもある。あまりの不調に、今季こそクラブ史上初めての2部降格は免れないのではないかと見られていたが、第27節に今季3人目の監督となるクリスチャン・ティッツを迎えてからは3勝1分2敗と、上昇気流に乗っている。しかも第31節はフライブルク、第32節はヴォルフスブルクと、残留争いのライバルを直接下しての勝利だった。

ヴォルフスブルク戦に先発、チームの勝利に貢献した伊藤達哉(ハンブルガーSV) そもそもハンブルガーSVは決して資金力のないチームではなく、それなりの戦力も保持している。各国の代表クラスとまではいかないが、マインツやブレーメンあたりに比べれば十分に戦える選手が揃っている。

 だが、ここ数年は残留争いの常連で、シーズンを通してファンをやきもきさせ、注意を引きつけて、最終的には何とか残留にこぎつけるのがお決まりのパターンになっている。その意味では残留争いはお手のものなのだが、毎年ここまでもつれるのは”自業自得”でもあるのだ。

 ヴォルフスブルクを1-3で下した試合後、酒井高徳は「こういうシチュエーションに慣れているっていうか……このタイミングで、アウェーでこれだけダイナミックにサッカーができるのは大事だと思う。欲を言えば、これが最初からできていれば……」と苦笑いした。