ハンブルガーで評価高まる伊藤達哉を、酒井高徳が兄のようにサポート (3ページ目)
伊藤はブンデスリーガのスタートラインに立ったばかりだが、気になるのは彼の行く末だ。HSVのヘリバート・ブルッフハーゲン代表取締役は、シャルケ戦後に、「もし伊藤がある程度の試合に出場すれば、彼との契約は自動的に延長されることになっている。そしてまもなく、その試合数に到達するだろう」とコメントしている。また、地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』は、この発言について「10試合出場すれば、さらに1年間の延長」と注釈をつけている。
これが真実だと仮定すると、初出場となった第6節レバークーゼン戦からここまでの毎試合で出場機会を得ている伊藤は、あと3試合ピッチに立てば、2019年夏までの新契約を勝ち取ることになる。加えて同紙は、「スポーツディレクターのイェンス・トートは、(伊藤との)長期契約を目指して、代理人と交渉している」とも報じた。身長166cmと、ブンデスリーガの中ではひときわ小柄なサイドアタッカーの残留を、HSV側も大いに望んでいるようだ。
柏レイソルのユースからJリーグを経由せずに、北ドイツの雄でプロキャリアを歩みはじめた伊藤。東京五輪の"秘密兵器"から"主力兵器"へと変貌を遂げていくのか、今後の成長を注視したい。
3 / 3