シャペコエンセが事故から初の公式戦。2チーム体制で7つの大会に挑む (2ページ目)

  • 沢田啓明●文 text&photo by Sawada Hiroaki

 チームは1月4日からプレシーズン合宿を開始し、21日、ホームでパルメイラスと親善試合を行なった。事故後、最初の試合で、前半は現時点におけるAチームが、後半はBチームがプレー。連係不足は否めなかったが、中盤で激しく守り、手数をかけずに攻めるスタイルは以前と変わらず、昨年の国内王者パルメイラスとは2-2で引き分けた。

 こうして26日の試合を迎えたわけだが、その3日後にはサンタ・カタリーナ州選手権も開幕する。シャペコエンセは昨年の州チャンピオンで、是が非でも連覇を果たしたいところ。参加するクラブの顔ぶれを見るとプリメイラ・リーガの方がハイレベルだが、タイトル獲得の可能性を考えて、マンシーニ監督は29日の州選手権にAチームをあてることを決め、26日の試合にはBチームを送り出した。

 シャペコエンセのフォーメーションは4-3-3。立ち上がり、緊張のためかパスがつながらない。相手に中盤を支配されて何度もピンチを迎えたが、最終ラインが粘り強く跳ね返した。すると前半の中頃から落ち着いてパスを回せるようになり、30分、右からのクロスをCFトゥリオ・デ・メーロが頭で合わせたが惜しくも外れる。45分にもMFドドのFKがポストをかすめた。

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