落第は誰だ。原口、長谷部、香川ほか、
ブンデス日本人8選手の通信簿 (2ページ目)
カウンターサッカーのチームの2列目でプレーすることで、ゴール前からの距離が遠くなり、無得点に終わったのは残念。ヘルタでプレーする限り、起用されるポジションやサッカーのスタイルは変わらないだろう。自身のスタイルや、より適したチームを考える時期は近いかもしれない。
ヘルタに次いで4位につけたのは長谷部誠のフランクフルト。長谷部にも大きな変化が訪れた。ボランチを希望しながら、これまでもサイドバックでの起用が続くことはあったが、今季は3バックの中央に入るリベロのポジションを経験した。
「ボランチのほうが楽しい」「リベロはプレッシャーがなくてラク。スピードも求められない」などと話すが、それは長谷部の能力があってこそ。カバー能力や視野の広さ、統率力と適応力はさすが。ヘルタよりもさらに守備を重視するニコ・コバチ監督のサッカーを支え、バイエルンに次いで少ない12失点という結果に貢献しているのは間違いない。
香川真司のドルトムントは6位だった。ミキタリアン、フンメルス、ギュンドアンが抜け戦力ダウンが懸念されたシーズン。10代の新加入選手ラファエル・ゲレイロ、ウスマン・デンベレらの活躍で序盤に4連勝も挙げたが、戦力と戦術のバランスの悪さやゲガ人の続出で失速した。
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