ヘルタ原口元気、今季初の出番なし。「これじゃ外される」と思った理由 (4ページ目)
二つ目の要因が結果だ。数字を見てみると、リーグ戦13試合出場で2アシスト。チームへの貢献度が高いとはいえ、攻撃の選手としては十分とは言えない。
しかし、結果が出ていないことがダルダイ監督からの評価を下げているという意味ではない。原口も「要因は自身のゴール不足なのか?」という問いを否定する。
「違いますね。前節の試合前にも監督から『得点よりもチームが勝つためのプレーをしてくれ』ということを言われていました。自身のプレーの質が落ちていたのは間違いない」
ゴールやアシスト以外の部分で、ダルダイ監督は原口のチームの勝利に繋がるプレーを評価していた。監督からはサイドに開くよう指示を受け、自身もそのほうがチームがうまく機能することを理解していた。しかし、よりゴールを奪いやすい中央でのプレーへの思いを断ち切ることはできなかった。
いいプレーをしていたのにもかかわらず数字がついてこなかったことで焦りと迷いが生まれ、自身のパフォーマンスを維持することが難しくなってしまった。原口はノーゴールに終わるたびに、自身のゴールへの強い想いを口にしてきた。「1本バーンと入ったらすべてが変わるかもしれない」と言うように、結果が出てしまえばこれまでの献身が報われ、自分を信じる力に変えられただろう。
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