ヘルタ原口元気、今季初の出番なし。「これじゃ外される」と思った理由 (2ページ目)
11月の代表戦直後という要因もあったが、10月には日本とオーストラリアで代表戦2試合を戦い、地球の4分の3に当たる3万km以上を移動してきた金曜日のナイトゲームでも先発フル出場したことを考えると、立場が揺らぎ始めているのは確かだった。
第12節マインツ戦は再び先発フル出場を果たすも、続く第13節ヴォルフスブルク戦では原口と交代で入ったアレクサンダー・エスバインがゴールを決めたことで翌節ブレーメン戦では先発から外れると見られていた。
ブレーメン戦後、多くは語らなかった原口だが「いろんな要因があるとは思っています。自分の中で受け止めて、消化できている」と、自身の現状を受け入れた。では、その「いろんな要因」とは何なのだろうか?
真っ先に考えられるのは疲労だ。ヨーロッパリーグ(EL)予備予選から参加したヘルタは7月下旬から公式戦を戦い、原口もリーグ開幕以降はクラブと代表でフル稼働してきた。
開幕から原口に好意的な評価を寄せ続けてきた地元紙『ベルリナー・ツァイトゥング』も、このところはスピードの低下を指摘していた。同紙はブレーメン戦前に、ジュール・ヴェルヌの小説『八十日間世界一周』の主人公フィリアス・フォッグは世界一周に80日間を要したが、原口のペースはそれを上回る66日間で7万3000km(地球1.8周分)だという記事を掲載し、不調の理由を疲労に求めた。
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