2016.06.19

C・ロナウド不発でまたドローのポルトガル。得点力不足より心配な弱点

  • 杉山茂樹●文 Sugiyama Shigeki 赤木真二●写真 Akagi Shinji

先制のチャンスにPKを失敗したクリスティアーノ・ロナウド ポルトガル対オーストリア。この試合の一番のハイライトは、クリスティアーノ・ロナウドがPKを、ポスト直撃弾にしてしまった後半34分のシーンになる。

 左サイドでアンドレ・ゴメスとワンツーを決め、縦突破に成功した左サイドバック、ラファエル・ゲレイロが中央にグラウンダーのセンタリングを、マイナス気味に送った瞬間である。オーストリアのCB、マーティン・ヒンターエッガーが、シュートを狙いに飛び込んだC・ロナウドを故意に引っかけ、ポルトガルにPKが与えられた。

 PKスポットにC・ロナウド本人が直接ボールをセットした。すかさず手元の双眼鏡で、その表情を追えば、自信満々という顔ではなかった。外すかもしれない――とのこちらのヨミは、的中してしまった。

 ポルトガルはそれまでチャンスを多く作り、オーストリアに攻勢をかけてきたが、ゴールを奪うことができなかった。試合は0-0で推移していた。第1戦で露わになった得点力不足を、この試合でも引きずることになった。

 ポルトガルが抱える内的要因もさることながら、オーストリアの健闘についても触れる必要がある。ポルトガルが第1戦で戦ったアイスランドにも言えるが、真面目なのだ。プレーが勤勉、実直で、隣国のドイツのメンタリティを彷彿とさせる敢闘精神にも溢れている。