レジェンド指揮官が激突。CL決勝はマドリード勢の堅守速攻勝負に

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi  データ提供●opta data by opta photo by Getty Images

チャンピオンズリーグ決勝プレビュー/レアル・マドリード対アトレティコ・マドリード

 今季のチャンピオンズリーグ(CL)決勝は、2年前と同様にマドリードダービーとなった。

 同国クラブ対決の決勝は過去4シーズンで3度目(2013年:ドイツ勢/バイエルン対ドルトムント、14年:スペイン勢/レアル・マドリード対アトレティコ・マドリード)となり、3シーズン連続でスペインから優勝クラブが誕生することになる(14年:レアル・マドリード、15年:バルセロナ)。

 どちらも最多となる14回目の決勝進出と過去10回の優勝を誇るレアルに対し、アトレティコは3度目のファイナルで初の欧州制覇を狙う。

 過去のCLでの対戦成績もレアルの3勝(試合単位では4勝1分1敗)と白い巨人(レアルの愛称=エル・ブランコ/el blanco)が完全にリードするが、今季のリーガではアトレティコが1勝1分と優勢。

 かつてレアルを率いたファビオ・カペッロは、「レアルが優勝に近いと思うが、気骨の面ではアトレティコがやや上だ」と現地メディアで分析した。

 今季のリーガで最少失点を記録したアトレティコと、今大会で10試合を無失点(大会史上最多タイ)で切り抜けたレアルは、どちらも堅守からの速攻を最大の武器とする。

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