本田圭佑はベンチ。ミラン初勝利にも指揮官はダメ出し連発
オフィシャル誌編集長のミラン便り2015~2016(3)
サンシーロのサポーターの前で、ミランはリーグ戦で最初の勝利を挙げた。対戦相手はエンポリ。今シーズン昇格してきたばかりのチームだが、それでも開幕戦を落としていただけにミラン関係者はホッと胸をなでおろした。ただ一人シニシャ・ミハイロビッチを除いては......。
試合後の会見で、ミハイロビッチはミランのプレーを容赦なくこう切って捨てた。
「私はまるで試合に負けたように感じている。我々のプレーはひどいものだった。2ゴールを決めることができたのは、2人の優秀なストライカーがいたからにすぎない。それ以外は全くチャンスを作りあげることができなかった」
エンポリ戦は不出場に終わった本田圭佑とバロテッリ(左)(BUZZI/FOOTBALL PRESS) ミハイロビッチは「すべては監督の責任である」としながらも、「この日のミランはまるで昨シーズンと変わりがなかった」と言う。
「まるで昔の亡霊におびえているようだった。チームはあまりにも萎縮していて、サポーターの前で勝利に値するようなプレーを見せられなかった。昨年から何も変わっていない。そのことが残念でならない。唯一異なるのが、今シーズンにはバッカとルイス・アドリアーノがいたということだけ。それでどうにか救われた」
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