来季に向けて動き出したマンU。香川真司の立場は? (2ページ目)
立ち上がりは古巣アーセナルを相手にファン・ペルシーが意気込みを見せた。2分には相手の隙をついてボールを奪うとGKと1対1になりシュートを放つが防がれる。11分には右クロスに飛び込み、18分にはマタからのスルーパスに抜け出しでディフェンダーをかわすが、右足のシュートは枠を外れた。
後半は互いに決定機を迎えた。62分、アーセナルのCKに中央でDFコシエルニが頭で合わせたが、これはマンUのMFバレンシアがゴールライン上でクリアする。そしてマンUはマタが退いて5分後の79分、カウンターで絶好のチャンスを迎える。MFキャリックが中盤でボールを奪うとパスを前線に。右サイドからルーニーがクロスを入れ、最後はファン・ペルシーがヘディングシュート。しかしシュートはGKに防がれた。
最後の10分間はアーセナルがエジル、カソルラのシュートでゴールをこじ開けようとするが、マンUは何とか耐え切った。
モイーズ監督は「我々は良い試合をした」といういつもの言葉で、満足感を示した。BBCによれば、モイーズ監督はエバートン時代も含め、ここ49試合、プレミアリーグでトップ4(アーセナル、チェルシー、リバプール、マンU)にアウェーで勝てていないそうだ。
この日の試合前、マンUは13年の第2四半期の決算を発表。それによると1億2290万ポンド(約208億円)の収益を上げているそうだ。中でも日本のテレビ局など6社との新規契約が決まったスポンサー収入は前年同期比で約40パーセント増となり、ウッドワード副会長は「現在のチーム状況とは裏腹に、昨年は放送権収入の伸びにより記録的な収益を達成できた」とコメントしている。
しかし注目は、記録的な収益だけでなく、ウッドワード副会長がモイーズ監督に対し「がっかりしている」と、公に認めたことだろう。そして今後についても、「いつもは3人獲得し、3人を放出するが、この夏はそれ以上の人数を補強することになるだろう」と、大規模補強を示唆している。
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