さらばモウリーニョ。レアルの新体制はどうなる?
サントスのブラジル代表、ネイマール・デ・シルバ・ジュニオールが、来季からバルセロナに加入することが発表された。この朗報を受けて、バルセロナは熱に浮かされたようにネイマールの話題で盛り上がっている。
強い光があるところに濃い影が落ちるのは自然の摂理だが、このネイマール移籍によって濃い影が落ちたのは、バルセロナの倍近い額(1億5000万ユーロ)のオファーをサントスに提示したとされながらも、ネイマール獲得が叶わなかったレアル・マドリードだ。
就任3年目の今季のタイトルはスーパー杯のみ。レアルを去ることになったモウリーニョ フロレンティーノ・ペレス会長は、レアル・マドリード監督としてのジョゼ・モウリーニョとの関係は今季で終了すると発表。いっぽうのペレス会長は今年で任期が終わり、会長選イヤーになるが、現在のところ、再び立候補する意思表明をしており、対抗馬も見当たらないため来季も同路線が続くと考えていいだろう。
だが、来季の監督が誰になるかは決まっておらず、当然、監督不在では新戦力獲得ができるはずもない。また、3年間に渡るジョゼ・モウリーニョ政権の間に撤廃された強化担当ディレクターのポジションにも、新たなに人員を配置する必要があるなど、レアル・マドリードの来季に向けた課題は山積みだ。
ジョゼ・モウリーニョは、今季、スペインスーパーカップを手にしたものの、主要なタイトルを獲得できなかった。チャンピオンズリーグでは初めて準決勝を戦うドルトムントを相手に「レアルが高い確率で決勝に進むだろう」という戦前の予想を裏切って、まさかの敗退。「楽勝」で制覇するだろうと予想されていた国王杯すらも逃し、「スペシャルワン」の名は地に落ちた。
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