2013.03.26

【イタリア】
監督自らが語る「ユーベが3バックを採用した3つの理由」

  • クリスティアーノ・ルイウ●取材・文 text by Cristiano Ruiu宮崎隆司●翻訳 translation by Miyazaki Takashi

ユベントスは今季のチャンピオンズリーグでベスト8に進出。バイエルンとの戦いに臨むphoto by Getty Images 今シーズン、チャンピオンズリーグでベスト8に進出し、バイエルンとの準々決勝に臨むユベントス。そのイタリアの強豪クラブを率いるアントニオ・コンテ監督が、自らが採用している3バックシステムについて、なぜその布陣を選んだのか、理由を語った。

――2011年12月21日、昨シーズンの前半戦を終えようとしていたところで、コンテ監督率いるユベントスは初めてDF3枚の3バックシステムを実践します。相手は、他ならぬ3バックを一貫して続けてきたグイドリン監督率いるウディネーゼ。

 まるで相手チームのフォーメーションを映す鏡のような布陣でユベントスはプレイした。そしてそれ以降、「3−5−2」が基本布陣となり今に至るわけですが、あの試合でなぜ監督は3バックへの移行を決めたのでしょうか。また、あの試合は監督の何を変えたのでしょうか?

「変化したものは何ひとつとしてない。これが率直な答えだよ。なぜなら、あの試合に臨むはるか前から私はトレーニングで3バックを何度も試していたし、実際の試合でも途中で何度となくDF3枚に変えていたのだからね。

 まぁ言ってみれば一定のレベルで準備はできていたんだよ。とはいえ、それを実際に公式戦で機能させるのは当然のことながら相応のリスクが伴う。DF4枚から3枚、これはおよそドラスティックな変化と呼ぶべきものだからね。

 したがって、私はクリスマス休暇に入る直前のウディネーザ戦でそれを試し、仮にミスが生じればそれを年末と年始の間で修正しようと考えていたんだ。もちろん、そこには相手があのウディネーゼだったというのも理由のひとつとして挙げられる。当時の彼らはリーグ2位、FWアントニオ・ディナターレを軸とした攻撃、特にそのカウンターはまさに脅威そのものだったからね。

 当時、我々はまずは失点のリスク回避が求められていた。もっとも、案の定と言うべきか、実に統率されたチームであるウディネーゼはおおむね私が想定していた通り、当時のユベントスの問題点をあぶり出してくれたんだが......(苦笑)」