2012.12.08

【オランダ】欧州CL&ELで軒並み敗退。オランダのクラブはなぜ弱くなった?

  • 中田 徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

早々にチャンピオンズリーグの舞台から消えたアヤックス。名門復活はいつの日か オランダは九州ほどの国土面積しかない小さな国だ。だからアヤックスやPSVといったビッグクラブでも、年間予算は60億円程度と、こぢんまりとしたもの。エールディビジ全18クラブの年間予算を合わせても、レアル・マドリードの500億円に及ばない。

 それでもオランダ人には、「自分たちはサッカー大国だ」というプライドがある。1995年、ルイス・ファン・ハール監督率いるアヤックスは、超攻撃サッカーで世界一になった。2002年、小野伸二を擁したフェイエノールトは、強豪ドルトムントを下してUEFAカップを制覇した。その後、タイトルには届かないものの、チャンピオンズリーグ(CL)ではPSVが、UEFAカップではAZがエールディビジを代表して上位に食い込んだ。

 しかし今季、欧州の舞台におけるエールディビジ勢には、明らかなかげりが見えた。PSVとトゥウェンテは、ヨーロッパリーグ(EL)のグループリーグで敗退。フェイエノールト、フィテッセ、ヘーレンフェーンに至っては、EL予選すら突破できなかった。

 唯一、年越しに成功したのは、CLのグループリーグで敗れながらも何とか3位となり、ELの決勝トーナメントに回ったアヤックスのみ。今季、ここまでエールディビジ勢が稼いだリーグランキング(※)のポイントは、わずか『3.642』しかない。これはベラルーシリーグの『4.250』にも劣り、欧州サッカー連盟(UEFA)に所属する各国リーグで19位という成績だ。幸い、CLやELに出場できるクラブ数は過去5シーズンの成績で決まるので、来季すぐにエールディビジの割り当てが減るわけではない。しかし、オランダサッカー界の危機感は、ひしひしと伝わってくる。

※リーグランキング=各国リーグからCLやELに参加できるクラブ数を決める際に基準となるランキング。CLやELで上位に進出するごとにポイントが与えられ、過去5シーズンの合計で来シーズンの各国リーグの出場枠が決定する。