2012.03.13

【ドイツ】「不調は『底』をすぎた」
先制点アシストの内田篤人が手応え語る

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

ハンブルガー戦に先発フル出場、勝利に貢献した内田 ヨーロッパリーグ・トゥエンテ戦、ブンデスリーガ・ハンブルガー戦と、2戦連続で先発出場したシャルケの内田篤人。これまでであれば2戦連続の出場がクローズアップされることなどなかったが、今季の内田はあまりにも戦列から離れすぎた。ハンブルガー戦はリーグ戦第25節にしてようやく9度目の先発となった。

 ここ2戦のプレイを見る限り、今度こそ復調と言っていいだろう。表情も明るい。先週のトゥエンテ戦後には、冗談めかしてこんなことを言っていた。

「最近放送された『情熱大陸』(内田に密着したテレビ番組)を見た人たちから、心配だって連絡がたくさん来たんだよね。おれ、全然、普通にやってるのに」

 シャルケでの1年目の序盤を除けば、プロ入りして以来ほぼ初めて、負傷とは関係ない理由で先発から外れていたのだ。心配する声があがるのも当然だろう。だが本人は不安など一切なかったかのように、「今まで何回も言ってますけど、シーズンは長いのでどこかでチャンスがあるとは思っていましたから」と、語る。そこには図太さ、メンタルの強さが感じられた。

「もう不調は"底"をすぎた感じかな。いちばんの底は今季が始まったころ(チームメイトよりも長いオフを与えられ、同時期に合流出来ず調整不足だった)。今はもう、だいぶ体力も上がってきたし、奥も見えるようになってきた(クロスなどを挙げる際一番遠いサイドまで見通せるようになってきた)」