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「仲間が問題を抱えていれば、一緒に解決しようとした」 柏と広島でも困難を乗り越えたセザール・サンパイオ (2ページ目)

  • 藤原清美●取材・文 text by Kiyomi Fujiwara

【メッセージ入りのシャツを作って仲間を鼓舞】

──柏とは、現役引退後もつながりがありましたね。

「ブラジルで柏のスカウトを務めたし、僕がモジミリンECというクラブのディレクターをしていた2009年には、柏のサテライトにいたDF酒井(宏樹)とFW武富(孝介)を4カ月の留学に連れてきたんだ。現役時代のチームメイトだったミツ(渡辺光輝)がサテライトの責任者だった時には、その育成を手助けできたのもうれしかったな」

──柏のサポーターとの思い出もありますか?

「たくさんあるよ。たとえば、僕と当時のチームメイト薩川(了洋)は、横浜フリューゲルスでも一緒にプレーしていて、親友だったんだ。彼と僕にはファンクラブがあって、ふたりでサポーターを招いて、焼き肉を食べに行ったりした。それから、柏の繁華街に行きつけの鉄板焼きの店があって『次の試合に勝ったら無料ね』って、店の人と冗談を交わしたりして、街にも親友ができたんだ」

──柏での1年を経て、サンフレッチェ広島でも新たな挑戦をしましたね。

「広島は2003年、クラブ史上初めてJ2で戦うことになっていた。若い選手たちが多いチームだったから、1年でJ1に復帰するために、経験豊富な選手を必要としていたんだ。責任重大だったけど、多くの若手に信頼してもらえたし、期待以上のことができたと思う。

 いろんなことがあったよ。シーズンの最初はいいスタートを切ったんだけど、うまくいきすぎると気が緩む選手が出てきて、それをコントロールしないといけない。

 順位を落とした時には、選手たちが不安や焦りを感じ始めた。だから、インナーシャツを作って選手全員に配ったんだ。『神の手助けとともに、僕らは1部に復帰する』と書いたものだ。時には言葉で伝えるだけじゃなく、目に見える行動のほうが実感しやすい時もある。だから、みんなでユニフォームの下にそのシャツを着てプレーし、試合が終わったら、脱いでスタンドに投げ込んだ。そうやって、サポーターも巻き込んで盛り上げたんだ」

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