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【Jリーグ】「J1優勝」を初めて目標に掲げたFC町田ゼルビア・黒田剛監督「もう狙うしかない」 (3ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Yukihiko Shino

【勝てない時と、勝てる時のチームを比較できるのが自分のメリット】

――選手の目線がそれだけ上がり、厳しい要求をしやすくなったのでしょうか?

「方向性が決まって、こっちにブレる意思はまったくないので導きやすくなりましたね。簡単な目標を立てて、それを達成できたほうがいいというやり方もあるかもしれないけれど、それではここに来た意味がありません」

――青森山田で築いた常勝チームを、プロの舞台でも築き上げられるかというのは、多くの人が注目してきたことですね。

「全国で何度も優勝した監督が来た意味や目的を理解した時に、プロの世界は甘くないと言われようと、やっぱりそこを目指さなければ黒田ではない。他チームとは違うマネジメントかもしれないけれど、それは全国で7度の優勝を経験したなかで築き上げてきたマネジメントでもあります。

 青森山田で最初から勝てたわけではありません。なかなか勝てず、挫折をした20年があったからこそ、その後の勝ち続けた10年を知っているわけです。勝てない時と、勝てる時のチームを知り、その比較ができることが自分のメリットだと思っています。

 ただ、そのマネジメントの肝は目に見えないところにある。選手たちにそれをしっかりと示しながら、コーチ陣にアプローチさせるのはすごく難しい部分ではあります。だからこのキャンプで時間をかけてコーチ陣に理解してもらい、同じ論調、同じ空気感で選手たちにコーチングできるようにしていきたいと思っています」

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