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【Jリーグ連載】東京ヴェルディユースがU-18プレミアリーグに復帰した今、アカデミー部門が目指す野望

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

東京ヴェルディ・アカデミーの実態
~プロで戦える選手が育つわけ(連載◆第11回)

Jリーグ発足以前から、プロで活躍する選手たちを次々に輩出してきた東京ヴェルディの育成組織。この連載では、その育成の秘密に迫っていく――。

高円宮杯U-18プレミアリーグに復帰した東京ヴェルディユース photo by Sano Miki高円宮杯U-18プレミアリーグに復帰した東京ヴェルディユース photo by Sano Mikiこの記事に関連する写真を見る 東京ヴェルディユースが、11年ぶりとなる高円宮杯U-18プレミアリーグ復帰を果たした今年、小笠原資暁は新監督としてチームの指揮を執っている。

 指導者としてのキャリアをヴェルディでスタートさせて以来、ジュニアユースの監督、そしてユースのコーチを経験してきた小笠原だが、ユースの監督を務めるのは、これが初めてのことだ。

「クラブにとっては、(プレミア昇格は)めちゃくちゃいいことだな、っていうのは理解しています」

 そう語る小笠原も、しかし、自身がその特別なタイミングで大役を任されたことについては、「せっかくのプレミアの舞台なので、そういうの(特別な感情)を感じたほうがいいと思うんですけど、自分はあまり感じていないかもしれないです」とそっけない。

「相手のレベルが(プリンスリーグよりも)上がるんだろうなっていうのはありますけど、毎日、毎日、いい練習をして、毎試合、毎試合、ベストゲームを更新していく。それを繰り返すことが選手の成長につながることに変わりはない。その舞台がよりレベルの高いところになったっていうのは、すごくいいことだとは思うんですけど......、そうですね......、そんなに楽しみも不安も、あまり感じていない状態です」

 それでも小笠原は、プレミアリーグに手が届かなかった10年を振り返り、「(プレミア昇格は)結構難しいミッションではあった」としつつも、「選手たちをそこにたどり着けるレベルにまで、僕ら指導者が上げてやれなかった、というだけ」と、悔恨の念も口にする。

 ヴェルディユースにとっては、10年がかりでようやく手にした、まさに念願のプレミアリーグ復帰であることは確かだろう。

 とはいえ、ヴェルディユースがプレミアリーグから遠のいていた間も、変わらずプロで通用する人材を輩出し続けていたことは、これまでの連載ですでに記したとおりだ。

「ヴェルディで培った技術をベースに、競争を勝ち抜いた選手が(トップに)上がっている」

 そう言って、アカデミーのヘッドオブコーチング・中村忠は胸を張る。

 ただし、「その人数はまだ少ない」というのが、中村の偽らざる本音でもある。

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