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「世界中に知ってもらったほうがいい」と浦和レッズのグスタフソンが感じる日本のサポーターの振る舞い (3ページ目)

  • 井川洋一●取材・文 text by Igawa Yoichi

【好物はトンカツ。休みの日は海に行く】

 そのジェットコースターが日本に着いてから、1年半が過ぎようとしている。暮らしも落ち着いた今、日本食も大好きになったという。これまでにインタビューした多くの外国籍選手は寿司や焼肉が好きと言っていたが、彼は違う。

「好物はトンカツ! 僕はワーキングクラスだから、パワーをもらえる食べ物が好きなんだ。もちろん、それ以外の日本食も大好きだよ」

――休みの日には何をしているのかな?

「僕は海の近くで育ったから、海を眺めに行くことが多いかな。鎌倉とか、千葉の房総半島とか。サーフィンをするわけでもなく、ただビーチに寝転んだり、水に入ってパワーを感じたりしているよ」

――スウェーデンから家族や友だちが来ることはある?

「何度かね。去年の7月に両親が来たんだけど、日本の夏の暑さに参っていたよ。これもある種のカルチャーショックだね。暑すぎて外で何かをするのが大変で、冷房の効いた屋内でゆっくりしていることが多かったかな(笑)。両親は今度また出直すと言っていたから、次はみんなで富士山に行こうと話しているんだ。家族や友だちを日本のすばらしいところへ連れていくのは、本当に嬉しいし、光栄だよ」

 インタビューを終えた後、彼が不在のチームは3試合を戦って1勝1分1敗、9シーズンぶりの6連勝はお預けとなった。

 それでもチームは第16節終了時点で4位につけている。クラブW杯に参戦することを考慮すれば、この春になるべく多くの勝ち点を取っておきたいところだ。そのためには、中盤のコントローラー、グスタフソンの存在が不可欠になるだろう。浦和の熱いサポーターたちも、彼の早期復帰を願っているはずだ。
(おわり)

サミュエル・グスタフソン 
Samuel Gustafson/1995年1月11日生まれ。スウェーデン・メルンダル出身。2013年にヘッケンでキャリアをスタート。2016年にイタリアのトリノへ移籍。その後ペルージャ、ヴェローナ、クレモネーゼとイタリアでは5年間プレーした。2021年にヘッケンへ戻り、リーグ優勝とカップ戦優勝に貢献。2024年から浦和レッズでプレーしている。2022年からスウェーデン代表でもプレー。

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著者プロフィール

  • 井川洋一

    井川洋一 (いがわ・よういち)

    スポーツライター、編集者、翻訳者、コーディネーター。学生時代にニューヨークで写真を学び、現地の情報誌でキャリアを歩み始める。帰国後、『サッカーダイジェスト』で記者兼編集者を務める間に英『PA Sport』通信から誘われ、香港へ転職。『UEFA.com日本語版』の編集責任者を7年間務めた。欧州や南米、アフリカなど世界中に幅広いネットワークを持ち、現在は様々なメディアに寄稿する。1978年、福岡県生まれ。

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