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【Jリーグ】開幕5試合でわかった今季J1期待のクラブ 新戦力のフィットや昨季からの積み上げに成功 (3ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko

【過密日程のなか地力を見せる広島】

 サンフレッチェ広島はACL2の日程の都合上、消化試合数がひとつ少ないが、それでも勝ち点10で3位につけている。ここまで3勝1分と無敗だが勝った試合はすべて1点差。安定したゲームというより、勝負強さによって僅差をものにしてきた印象だ。

 広島がいまいちパワーを発揮しきれない試合が多いのは、ACL2の過密日程による疲労が原因だろう。ミヒャエル・スキッベ監督は先発メンバーを固定しがちで、主力選手には明らかな疲労が見てとれる。ただ、それでも勝ちきってしまうところに地力を感じる。

 今季の広島は昨季からのベースに加え、ジャーメイン良や田中聡といった新戦力がスムーズにフィットし、よりスケールを増している。そのなかでも注目したいのは、大卒ルーキーの中村草太だ。

 中村は圧倒的なスピードに高いテクニック、決定力を武器に、今季公式戦7試合で5得点と、センセーショナルな活躍を見せている。関東大学リーグ1部で2年連続の得点王・アシスト王は伊達じゃない。リーグでも開幕のFC町田ゼルビア戦と、第5節の横浜FC戦で決勝点を決め、チームを勝利に導いた。この紫のワンダーボーイが今季どこまで飛躍するのか。

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