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【Jリーグ】開幕5試合でわかった今季J1期待のクラブ 新戦力のフィットや昨季からの積み上げに成功 (2ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko

【湘南はクラブ初の開幕3連勝】

 その鹿島を5戦無敗の勝ち点1差で追うのが湘南だ。開幕戦で鹿島に1-0で競り勝つと、そこからクラブ初となる開幕3連勝を達成した。すべて1点差ゲームという僅差をものにし、スタートダッシュに成功して勢いに乗っている。

 注目は今季から21歳にしてキャプテンを任された鈴木章斗と23歳の福田翔生の若き2トップだろう。鈴木は第2節セレッソ大阪戦で2ゴール、第3節浦和レッズ戦で決勝点、福田は鹿島戦で決勝点、浦和戦で先制点と、ふたりのゴールによって3連勝をつかんできた。

 そんな湘南の好スタートは、就任から5シーズン目となる山口智監督のもとで積み上げてきたサッカーが支えている。それはスタッツにもよく表れ、タックル総数1位、1vs1勝利総数1位、ブロック総数2位、こぼれ球奪取数6位と、持ち前のハードワークにより守備面で軒並み高い数値を記録している。

 それだけではない。チャンスクリエイト総数3位、ゴール期待値1位と、いい守備から攻撃につなげ、攻めきれるのが今の湘南である。3連勝した試合では、どのゲームでも相手より多くのシュートを放ち、競り勝ってきた。

 例年は得点力不足に悩まされてきた湘南だが、チャンスの数によってそれを補っている。直近2試合は引き分けているが、この勢いがどこまで続くか見ものである。

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