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大宮アルディージャの「エンブレム変更」は賛否両論 SNS上の意見が必ずしも多数派ではない (2ページ目)

  • 戸塚 啓●取材・文 text by Totsuka Kei

【サイレントマジョリティの声は...】

 大宮アルディージャのファン層には、前身のNTT関東当時から応援をしてきた人たちがいて、1999年のJ2リーグ参入やその後のJ1昇格をきっかけにスタジアムへ足を運ぶようになった人がいて、J1で戦っていたチームを知らない人たちがいる。正確にはもっと細かく分けることができ、コア層もライト層も混在する。ファン層によって、反応はそれぞれだ。

 さらに言えば、否定的な意見を持っている人、そもそも株式譲渡に納得できていない人は、SNSなどにあまり投稿していないようにも感じる。サイレントマジョリティは確かにいて、SNSに上がっている意見が必ずしも多数派ではないということだ。

 はっきりしているのは、レッドブルへの株式譲渡にしても、プロパティの変更にしても、「ファン・サポーターは肯定的(あるいは否定的)とひとくくりにできないということだ。ファン・サポーターの一人ひとりがそれぞれに現実を見つめ、戸惑ったり、受け入れたりしながら、RB大宮アルディージャとして動き出すチームを見つめているのだろう。

 トップチームは8月の株式譲渡発表後も、勝ち点獲得のペースを落とすことなく戦ってきた。10月13日の32節でJ2昇格を確定させ、翌33節にJ3優勝を決めた。5試合を残してのミッション・コンプリートだった。その後も白星を積み重ね、2位以下を寄せつけずにフィニッシュテープを切ろうとしている。

 チームを指揮する長澤徹監督は、「レッドブルが来てチームをガチャチャにして、という感じでないのは自分なりにわかっていた」と言う。

「10月にレッドブル側のマリオ・ゴメスが来ていろいろと説明していましたけど、本質はガバナンスで、私のような監督は強化部長にチェックの目を向けられるというガバナンスに、外の目、違う目が入ってきて、チェック機能が強化されていく。そのチェックをする人たちも、本部の中でチェックされる。ヨーロッパの本当のプロが乗り込んでくる、ということだと理解しています」

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