2022.08.01

横浜F・マリノスが天王山で完勝。「宮市のために」結束したチームの勢いはさらに加速

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 J1第23節で実現した、首位の横浜F・マリノスと2位の鹿島アントラーズとの直接対決。戦前から注目された首位攻防戦は、しかし、意外なほどの"大差"で決着を見た。

 試合は序盤こそ、互角の展開で推移した。鹿島にもいくつかのチャンスがあり、それが決まっていれば、結果は別のものになっていた可能性もある。

 だが、前半半ばに差し掛かるあたりから、次第に横浜FMがボール支配を強め、試合が鹿島陣内で進む時間が長くなった。

 横浜FMは、ただボールを保持していただけではない。十八番のサイド攻撃を中心に相手ゴールへと迫り、特に後半はあわやの得点機をいくつも作り出した。

 得点こそ、前半にFWエウベルが、後半にMF岩田智輝が、それぞれ1点ずつをとったにすぎない。

 しかし、シュート数を見れば、横浜FMの17本に対し、鹿島はわずか2本。しかも、1点を追う鹿島が反撃態勢を強めなければならなかったはずの後半に至っては、1本のシュートも打つことができなかったのである。

 鹿島のレネ・ヴァイラー監督が「現状においては、相手のほうが強かった。横浜のほうがすべてにおいてよかった」と認めたように、内容的に見れば、2-0というスコアをはるかに上回る横浜FMの完勝だった。

2位の鹿島アントラーズ相手に2-0と快勝した横浜F・マリノス2位の鹿島アントラーズ相手に2-0と快勝した横浜F・マリノス この記事に関連する写真を見る  これで首位と2位との勝ち点差は8に拡大。横浜FMは、徐々に独走態勢を固めつつある。

 とはいえ、貴重な勝利を手にした横浜FMも、「今日までの準備期間は本当に簡単なものではなかった」(ケヴィン・マスカット監督)ことは間違いない。

 横浜FMは、先のE-1選手権に出場した日本代表に7人の選手を送り出し、最後の韓国戦に出場した選手は、中2日でこの日の鹿島戦を迎えていた。