2020.12.16

川崎Fは史上最強か。識者が選ぶJリーグ歴代優勝クラブのランキング

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川崎フロンターレが、圧倒的な数字で優勝を遂げた今年のJリーグ。「Jリーグ歴代最強では?」の声が多く聞かれるが、28年の歴史のなかで無類の強さを発揮したチームはいくつか存在する。そこで今回、Jリーグを長く取材してきた識者にアンケートを実施。Jリーグ史上最強チームははたしてどこなのか?

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第3位:浦和レッズ/2006年(7ポイント)

2006年の浦和レッズ。膨大な戦力を揃え、個の力で他を圧倒した2006年の浦和レッズ。膨大な戦力を揃え、個の力で他を圧倒した 浦和は浪漫を感じさせる強さ
小宮良之(スポーツライター)

 個人的に、2006年の浦和レッズは感慨深い。それまでスペイン・バルセロナで暮らしていたが、帰国してJリーグを取材する機会が増えた。「これからJリーグを取材するのも楽しみだ」と、そう思ったのを今も覚えている。

 最前線はリーグ得点王に輝いたワシントンが世界規格で、パワー満点だった。アタッカー陣は田中達也、永井雄一郎、黒部光昭、岡野雅行など、一癖ある選手が多く、相手によってカードを切ることができた。トップ下やシャドーは、フィジカルモンスターだった山田暢久、レバークーゼン(ドイツ)で欧州の最前線にいたロブソン・ポンテというタイプの異なるふたりを擁していた。また、オランダから帰国したばかりの小野伸二のパスは白眉で、やはり鬼才だった。

 そして中盤は若き日の長谷部誠がいて、潜在的な戦術センスを見せつけ、鈴木啓太とのコンビを構成していた。左サイドは三都主アレサンドロと相馬崇人の二枚刃で、左利きの世界観があった。バックラインには、高さ強さと圧倒的な田中マルクス闘莉王がまるで軍神のように君臨していた。坪井慶介、平川忠亮、堀之内聖はいぶし銀で、GKの都築龍太、山岸範宏の競争も激しかった。

 ギド・ブッフバルト監督に率いられたチームは、対戦した相手を踏み潰すようだった。当時から07年にかけ、浪漫を感じさせる強さがあったと言える。一つの時代だ。