交代枠増によるメリットが大きいのは
川崎と横浜FC。札幌には効果なし (3ページ目)
昨季、途中出場で5ゴールをマークした小林悠 一方、重要度の高いゴールに絞って見てみると、圧倒的に多いのが横浜FCだ。
交代ゴール数でも15と、川崎に次ぐ2番目の数字なのだが、そのうちの実に3分の2が勝ち点獲得に大きく影響している。
もちろん、そのほとんどがJ2での得点だけに、J1でもそのまま通用するかは疑問が残る。だが、昨季の"交代上手"ぶりは突出しており、その強みを特別ルールが採用される今季も存分に生かしたいところだ。
その他では、昨季16位の湘南ベルマーレが12、同13位の名古屋グランパスが11と、下位クラブに交代選手のゴールが目立つ。しかしながら、湘南ではFW野田(→京都サンガ)、MF菊地(→大宮アルディージャ)、名古屋では赤崎(→ベガルタ仙台)と、殊勲者がクラブを離れているのは気になるところだ。
対照的に交代選手のゴールがわずかに1と、最も少なかったのがコンサドーレ札幌である。
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督はチーム作りには卓越した手腕を発揮するものの、選手交代で流れを変えるなどの戦略に長けたタイプではない。そうした傾向は、数字にもはっきりと表れている。
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