天皇杯準決勝敗退も、今季は改めて鹿島というクラブの凄さを痛感した (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Etsuo Hara/Getty Images

 結果的にJ1では3位、ルヴァンカップと天皇杯ではどちらも準決勝敗退に終わったことで、大岩監督は「鹿島は勝たなければならないクラブ。ベスト4で満足はできない」と手厳しかったが、負けてなお、さすがは鹿島というべき底力を示したシーズンだったのではないだろうか。

 二兎も三兎も追い続けた鹿島の2018年シーズンも、あとはクラブワールドカップを残すのみ。初戦のCDグアダラハラ(メキシコ)戦に勝利すれば、一昨季の同大会決勝で敗れたレアル・マドリード(スペイン)との再戦が待っているが、「タイトなスケジュールのなかだが、しっかりリカバリーし、初戦に全員が照準を合わせるだけ」と大岩監督。常勝軍団を率いる指揮官らしく、まずは目の前の試合だけに集中している。

 鹿島にとっては通算20冠目となるタイトルを、悲願のACL獲得で達成した今季。記念すべきシーズンを締めくくるにふさわしい戦いを期待したい。

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