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流経大柏、2度目の総体サッカーV。
勝利にこだわる名将に選手が共鳴 (4ページ目)

  • 松尾祐希●取材・文 text by Matsuo Yuki
  • 村井詩都●撮影 photo by Murai Shidu

 そのことを改めて証明したのが、今大会だった。2、3回戦を順当に勝ち上がると、準々決勝では名将・小嶺忠敏監督率いる長崎総科大附に苦しめられたが、2-1と逆転勝利。準決勝では激戦ブロックを勝ち上がってきたV候補の前橋育英を1-0で振り切った。

 決勝では、今大会の"台風の目"となった日大藤沢と激突。準決勝で市立船橋を下して勢いに乗っていたが、その難敵も1-0で破って戴冠を遂げた。

 大会前、プリンスリーグ関東ではなかなか振るわず、思うような結果を出せなかった。しかし、その苦しい戦いの中で、選手たちの「心・技・体」が一段と磨かれていったことは間違いない。

「今大会では、サポートメンバーがいい雰囲気を作ってくれて、チームとしてもいい感じにまとまっていた。全員でうまくコミュニケーションがとれたことがよかったと思う」

 関川がそう語ったように、今大会では試合をこなすごとにチームの団結力も増していった流経大柏。彼らはこの夏、まさに"王者"になるべくしてなった。

 次なる目標は、高円宮杯U-18のプレミアリーグ復帰と、冬の選手権制覇。この優勝に満足することなく、これまでどおりさらに上を目指していけば、それらの目標も達成できるのではないだろうか。それだけの強さと伸びしろが、今年の流経大柏にはある。

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