もう守るだけじゃない。ヴァンフォーレ
甲府のサッカーが変わり始めた (2ページ目)
J1第10節、甲府は山梨中銀スタジアムにジュビロ磐田を迎えている。戦力では明らかに劣る。磐田の10番、中村俊輔の推定年俸は甲府の先発メンバー全員の年俸とほぼ同等だろう。
しかし、甲府は試合序盤からペースを握った。開始4分には、ハーフボールを拾った小椋祥平がダイレクトで左前に蹴り、走っていた河本明人がカウンターで持ち込み、ゴールに迫っている。その後も、裏へ蹴るボールに合わせて前線の選手が走り出し、相手に脅威を与え続けた。
「相手の背後をとって走る」
それは準備した戦い方だった。真面目な甲府の選手たちは、それを丁寧に繰り返した。すると狙い通り、磐田のラインを下げることに成功。結果的に、自分たちがボールを持てる状態を作り出した。
「前線がファーストディフェンスに行けなくて。(プレスが)横や後ろからになってしまった。これで最終ラインや兵動(昭弘)から危険なボールを蹴り込まれた」(磐田・名波浩監督)
甲府はイニシアチブをとることに成功した。布陣は5-3-2だが、守り一辺倒のチームではない。昨シーズンと比べ、"フットボールをするチーム"になった印象だ。
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