クラブW杯1強6弱の現実も「ガンバレ鹿島、レアルの本気を引き出せ」 (3ページ目)

  • 浅田真樹●文text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio


 さらに言えば、ヨーロッパ勢が全11大会すべてで決勝進出を果たしているのに対し、南米勢は2度、準決勝でアフリカ勢に不覚を取っている。今大会も、すでにアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)が鹿島アントラーズに敗れている。


 現在のサッカー界における人材の流れは、ヨーロッパへの一極集中。南米に限らず、優れた才能は世界中からヨーロッパに集まり、しかも若年化が進んでいることを考えれば、必然の傾向ではある。

 かくして、唯一ヨーロッパ勢のライバルとなりえた南米勢さえ、すでに2強と呼べるほどの力はなく、「6弱」のトップに位置する南米勢は、むしろ番狂わせの格好のターゲットとなりつつある。


「6弱」のなかにも、もちろん実力差があり、序列はある。とはいえ、その差は小さなものであり、何が起きても不思議はない。

 しかし、「1強」は別格だ。「6弱」のひとつと対戦し、少々の「事故」が起きたところで試合結果がひっくり返ることはまずない。それほどまでに実力差は開いている。

3 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る