川崎F・小林悠が語るチームの変貌「風間監督のゲキも今季は熱い」 (5ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

――チームの成熟度も相まって、精神的にもフロンターレは成長しているんですね。

「それと今シーズン、風間(八宏)監督からも試合前に、精神面について訴えかける言葉が増えたんです。昨シーズンまでは、技術や精度など、ボールへのアプローチに関することが多かったんですけど、今シーズンは『チームがひとつになれ』とか『声を出してつながれ』とか『チーム全員で戦うんだ』って声を掛けてくれる。チームとしての一体感を煽るんですよね。その言葉で、試合前は奮い立ちますし、チーム全体がブワーッてモチベーションの上がった状態でピッチに入っていくことができる」

――今シーズン、フロンターレはここまでわずか2敗しかしていません。その1敗した相手が次節、セカンドステージ第9節(8月20日)で対戦する浦和レッズです。

「前節のサガン鳥栖戦もそうでしたけど、負けた試合では、球際の厳しさや戦う姿勢、強さという部分で力負けしていた。(ファーストステージで)浦和に負けたときも、素直に『強かったな』って認める部分がありましたからね。だからこそ、もっと強くならなければと思って、チームとしてここまでやってきた。球際で勝てず、悔しい思いもしてきたからこそ、次に対戦するときのために筋トレの回数も増やしてきた。

 今シーズン、負けや引き分けた試合の教訓を、必ず次に生かしてきた。そのおかげで今があるように、連敗だけは避けなければならないし、一度、負けている相手にはなおさら負けられない。

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