2015.09.21

レッズ武藤雄樹の正体「ストライカーとしての師匠は、佐藤寿人」

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

浦和レッズ
武藤雄樹インタビュー(前編)

 2015年の日本サッカー界を盛り上げている主役のひとりと言っていいだろう。今シーズンから浦和レッズでプレーしているFW武藤雄樹のことだ。

 過去4シーズンを過ごしたベガルタ仙台でリーグ戦6ゴールしか奪えなかった男が、今シーズンはまるで人が変わったかのように得点を重ね、積み上げたゴールの数は11(セカンドステージ第11節終了時点)。4年かけて奪ったゴール数を、軽々と飛び越えていった。

東アジアカップで初の代表入りを果たした武藤雄樹。チーム最多の2ゴールを記録するなど奮戦したが......。 こうしてレッズのファーストステージ優勝に大きく貢献すると、日本代表の国内組だけで臨んだ8月の東アジアカップ()でも2ゴールをマーク。最下位に沈んだチームの中で気を吐いた。
※第1戦=1-2北朝鮮、第2戦=1-1韓国、第3戦=1-1中国

 大会終了後、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が「国内組で2、3人素晴らしい選手を見つけた」と言ったとき、誰もが思ったに違いない、そのひとりは間違いなく武藤のことだろう、と。

 しかし――。

 8月27日に発表されたW杯アジア2次予選のカンボジア戦(3-0/9月3日)、アフガニスタン戦(6-0/9月8日)に臨む日本代表メンバーの中に彼の名前はなかった。さぞや気落ちしているだろうと思いきや、武藤はいつもと変わらぬ笑顔できっぱりと「落ち込んではいない」と、言い切った。

 はたして、彼は何を思うのか。ブレイクの背景を探りつつ、ストライカー武藤雄樹の正体に迫る。