2014.04.24

勢力図に変化あり。今季ACLのトレンドを読み解く

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 4月23日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループリーグ最終節が行なわれ、日本から出場していたサンフレッチェ広島、横浜F・マリノス、川崎フロンターレ、セレッソ大阪のうち、横浜FMを除く3クラブが決勝トーナメント進出を果たした。

川崎は蔚山(韓国)に勝利してグループリーグ突破を決めた 当初、グループリーグ2試合を終えた時点では、4クラブすべてが3位以下に沈んでいたことからも分かるように、日本勢の出足は決してよくなかった。それを考えれば、すべてのクラブが最終戦に自力でグループリーグ突破の可能性を残し、うち3クラブが勝利して第一関門を越えたのだから、よく巻き返したと言えるだろう。

 とはいえ、喜んでばかりもいられない。

 実際、日本勢3クラブが決勝トーナメントに進出することはできたが、すべてが2位通過。ひとつとして1位通過することはできず、全体的に苦しい戦いを強いられた印象が強い。

 特にアウェーゲームでの苦戦は顕著で、出場4クラブのトータル成績で2勝6敗4分けと大きく負け越し。なかでも横浜FMはアウェーゲーム3戦全敗が響き、日本勢で唯一グループリーグ敗退に終わっている。

 これらの事実は各国クラブの戦力が拮抗してきたことの表れであり、アジアにおけるクラブシーンの戦力分布図が書きかえられていることの証明でもあるのだろう。

 かつてのACLというと(東アジア地区のグループに関して、ではあるが)、年によって程度の差こそあれ、日韓両国のクラブを中心に争われてきた。

 ところが、昨季、豊富な資金に物を言わせた外国人選手の補強により、急激に強化された広州恒大が中国勢として初めてACLを制覇。日韓2強状態にクサビを打ちこむと、今季は中国勢に加え、オーストラリア勢も台頭。決勝トーナメント進出こそ、ウエスタンシドニーだけにとどまったが、セントラルコーストにしても、メルボルン・ビクトリーにしても決勝トーナメント進出圏内との差はわずかなものだった。