2012.11.25

【Jリーグ】サンフレッチェ広島、初V!
選手たちが語る「優勝できたワケ」

  • 原田大輔●文 text by Harada Daisuke
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

見事な戦いぶりで、Jリーグ初優勝を飾ったサンフレッチェ広島。 Jリーグ第33節、首位のサンフレッチェ広島がホームでセレッソ大阪を4-1で撃破。2位ベガルタ仙台がアルビレックス新潟に敗れたため、最終節を残して、広島がクラブ史上初となるJ1のシーズン優勝を果たした。

 歓喜の瞬間は、4分間のアディショナルタイムを戦い終えると、まもなく訪れた。ベンチ後方に控える選手たちから仙台の敗戦が伝えられ、ピッチ上の選手たちは、その場で思い思いに喜びを爆発させた。森保一監督は大きくガッツボーズし、次の瞬間には選手やスタッフにもみくちゃにされていた。

 ピッチ上でうずくまり、涙を流したエースでキャプテンの佐藤寿人は、そのときの心境をこう語った。
「試合終了のホイッスルを聞いたときは、うれしさを通り越していました。苦しかったときの思い出や、ファンやサポーターの姿が浮かんできました。本当は優勝したら飛び跳ねて喜ぼうと思っていたんですけど、実際はそんなことできないものですね」

 かつてJリーグが2ステージ制だった1994年にステージ優勝を飾ったことはあったが、広島はこれまでタイトルとは無縁だった。リーグ戦では優勝どころか、2002年、2007年と2度もJ2降格を経験した。天皇杯やナビスコカップでは、決勝進出こそ果たすものの、頂点にはあと一歩及ばなかった。それだけに、Jリーグ20周年という節目で、ついに手にした栄冠は、これまでの苦しみが報われた瞬間でもあった。