【Jリーグ】ペトロビッチ時代からの変化は?広島・森保新体制の継承と積み上げ
フォーメーション進化論 vol.15
森保監督が就任し、前任のペトロビッチ監督と同じ布陣を採用しているサンフレッチェ広島
森保一監督が新たに就任した今シーズンの広島は、昨年までペトロビッチ監督(現浦和監督)がつくったチームのスタイルを継承して、うまく積み上げをしているといえる。
基本となるフォーメーションの3-6-1は変わらない。李忠成が抜けたポジション⑨には大崎淳矢というイキのいい選手が入ってアグレッシブなプレイを見せているし、3センターバックのひとりに入った②千葉和彦も機能している。
攻撃のビルドアップのときは、森崎和幸⑥が中盤からDFライン付近まで下りてきて4人でボールを回す。ここでゆっくり回しながら、相手がくいついてきたらスピードアップして前線へ縦パスを入れるチャンスをうかがう。
相手が2トップでも、広島はDFが3人なので人数が余るため、ボランチの青山敏弘⑦とうまく連動してボールを運んでいく。
基本となるフォーメーションは昨年と同様の3-6-1
敵が寄せてこないときは、DFラインの選手が前にドリブルで持ち出す。すると、相手が中央に絞ってくるので、そのときはサイドに展開していく。
同じフォーメーションである今季の浦和で、ボランチ⑥の阿部勇樹やCB③の永田充がドリブルで持ち出すのも、同じ狙いだ。
また、相手がそれを警戒して中央に絞ってこないときはサイドには預けないで、青山⑦と連動しながら、縦パスを狙う。
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プロフィール
福田正博 (ふくだ・まさひろ)
1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。