【Jリーグ】ペトロビッチ時代からの変化は?広島・森保新体制の継承と積み上げ

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フォーメーション進化論 vol.15
森保監督が就任し、前任のペトロビッチ監督と同じ布陣を採用しているサンフレッチェ広島森保監督が就任し、前任のペトロビッチ監督と同じ布陣を採用しているサンフレッチェ広島

 森保一監督が新たに就任した今シーズンの広島は、昨年までペトロビッチ監督(現浦和監督)がつくったチームのスタイルを継承して、うまく積み上げをしているといえる。

 基本となるフォーメーションの3-6-1は変わらない。李忠成が抜けたポジションには大崎淳矢というイキのいい選手が入ってアグレッシブなプレイを見せているし、3センターバックのひとりに入った千葉和彦も機能している。

 攻撃のビルドアップのときは、森崎和幸が中盤からDFライン付近まで下りてきて4人でボールを回す。ここでゆっくり回しながら、相手がくいついてきたらスピードアップして前線へ縦パスを入れるチャンスをうかがう。

 相手が2トップでも、広島はDFが3人なので人数が余るため、ボランチの青山敏弘とうまく連動してボールを運んでいく。

基本となるフォーメーションは昨年と同様の3-6-1基本となるフォーメーションは昨年と同様の3-6-1

 敵が寄せてこないときは、DFラインの選手が前にドリブルで持ち出す。すると、相手が中央に絞ってくるので、そのときはサイドに展開していく。

 同じフォーメーションである今季の浦和で、ボランチの阿部勇樹やCBの永田充がドリブルで持ち出すのも、同じ狙いだ。

 また、相手がそれを警戒して中央に絞ってこないときはサイドには預けないで、青山と連動しながら、縦パスを狙う。

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