【サッカー日本代表】セルジオ越後「協会はワールドカップベスト32敗退を失敗だと認めたくない。それが森保一監督の半年続投の理由だ」 (2ページ目)
【人間性と結果責任は切り分けるべき】
僕は森保監督とは昔からの仲だし、いかにも日本人らしい真面目な人柄で信頼のできる人間だ。また、日本代表監督就任以前にはサンフレッチェ広島で3度のJリーグ優勝を達成するなど、指導者としてもすばらしい実績を残している。でも、人間性や過去の実績と、結果責任は切り分けて考えるべきだろう。
ベスト32のブラジル戦に負けた直後、鎌田大地が「僕たちがもっと日本サッカーを盛り上げて、よくして、日本にとってこのスポーツが国技になるくらいにならないと、やっぱり(優勝は)取れない」と実感を語っていた。翌日には「ブラジルやアルゼンチンのように優勝を目指す国は、サッカーが一番。才能のある選手がみんなサッカーをやって、競っている」とも語っていたようだけど、そういう国はベスト32で負けたら大変なことになるよ。監督が解任になるのはもちろん、協会の強化責任者や会長の責任問題に発展する。メディアも国民も黙ってはいない。
一方で日本は、「優勝」を目標に掲げながらベスト32で敗退しても、帰国時の空港では拍手で迎えられた。森保監督の半年間の続投、その後に現U-21日本代表を率いる大岩剛監督が就任することが決まっても、議論はおろか、賛否の声もあまり聞こえてこない。「国技」どころか、その程度の関心しか持たれていない現状は残念だ。
僕はもう来日して50年以上になる。今回は本当にベスト8進出を見たかったけど、その夢はまた次に持ち越しになってしまった。4年後には僕もどうなっているかわからないし、時間を無駄にしてほしくない。いずれにしても、日本サッカーにはもっと議論が必要だ。
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著者プロフィール

セルジオ越後 (せるじお・えちご)
サッカー評論家。1945年生まれ、ブラジル・サンパウロ出身。17歳の時に名門コリンチャンスのテストに合格し、18歳の時にプロ契約を結び、MF、FWとして活躍した。「エラシコ」と呼ばれるフェイントを発案し、ブラジル代表の背番号10を背負った同僚のリベリーノに教えたことでも有名。1972年に日本リーグの藤和不動産(湘南ベルマーレの前身)から誘いを受け、27歳で来日。1978年から日本サッカー協会公認の「さわやかサッカー教室」で全国を回り、開催1000回以上、のべ60万人以上を指導した。H.C.日光アイスバックスのシニアディレクター。日本アンプティサッカー協会最高顧問。公式ホームページ【http://www.sergio-echigo.com】
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