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FC町田ゼルビア・黒田剛監督はサッカー日本代表をどう見たか「やられたところは完全に"個"の部分、そして"原則"の部分だった」 (3ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Yukihiko Shino

【強豪国は攻守の切り替えレベルが非常に高い】

――監督は日本以外で注目していた国はあるんですか?

「特定の国というより、強豪国が組織としてどう洗練されているかに注目していました。現代のサッカーは攻守のトランジション勝負がひとつのカギと言えます。強豪国はボールをロストした瞬間の、相手を囲む速さと強度が、非常に高いレベルにあります。単純ミスは許してもらえません。

 失ったところから絶対にボールを逃さない。逃げられたとしても、その後の帰陣と組織の再構築のスピードが尋常ではありません。それを、勝ち上がっている国はどこも高い水準で備えています。

 そのうえで、例えばアルゼンチンはリオネル・メッシ以外の10人が守備をして、ゴール前でメッシに最高の形でボールを渡せる状況を作っていく。それが彼らのなかでの勝利の方程式となっています。そうやって強みを生かした方程式が確立されている国は強いなと感じました」

――確かに、今大会は取るべき役者がゴールランキング上位に並んでいます。それはその方程式が、強豪国は確立されているということですね。

「代表レベルでも、そういう役割がはっきりとしたサッカーになってきたというのは、ひとつのトレンドと言えると思います。Jリーグでも、昨年の鹿島アントラーズはレオ・セアラが21点を挙げ、アシストは0でした。はっきりしているわけです。『ストライカーにゴール前でボールを渡しておけば得点を取ってくれる』という、チームの役割と矢印がしっかりと勝利に向いている。そういうサッカーをしているチームは強いですね」

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