サッカー日本代表がスウェーデンを侮れない理由 守備陣は2トップの破壊力に対抗できるか (3ページ目)
日本対スウェーデンは、奇妙な試合展開になるかもしれない。基本は日本が攻め、スウェーデンが守る展開にはなりそうだが、両者ともそこまで手数をかけないだろう。スクランブルを避け、「やり合わない」という可能性もある。ノックアウトステージ進出を考えた場合、どちらも必ずしも勝たなくていい。もっと言えば、引き分けでOKなのだ。
日本はすでに勝ち点4で、おそらく引き分ければ2位突破となる。状況は異なるが、ロシアワールドカップのグループステージ第3戦、ポーランド戦と似ている(日本は0-1で敗れたが、勝ち点、得失点差、総得点で並んだセネガルをフェアプレーポイントで上回り2位で決勝トーナメントに進出)。一方のスウェーデンにとっても引き分けは"もってこい"かもしれない。無理をして攻めかかって敗れた場合、勝ち点3のままではグループステージ敗退の窮地に陥るのだ。
そこで日本は主力を温存し、ノックアウトステージに備えるのもひとつの手か。中5日の試合とはいえ、疲労は募ってくる。鎌田大地、佐野海舟、中村敬斗らは休養がベターで、決戦に向けて万全の準備ができるという考え方もできる。
しかし、ひとつだけ言えるのは、スウェーデンを見くびってはいけないということだ。
森保ジャパンが相手を侮って不用意に攻め入ったら、彼らは手ぐすねを引いて待ち構えているだろう。日本はいわゆるセンターフォーワードタイプへの対処を苦手としている。守備陣は痛い目を見ることになるだろう。
日本はたとえ負けてもノックアウトステージに勝ち上がれるだろうが、3位に転落した場合は現在の勢いが失われる。スウェーデン戦は今後を占う大一番となる。
著者プロフィール

小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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