加地亮が選ぶ日本人SBベスト10。内田篤人や長友佑都より強烈な選手がいた【2021人気記事】
コロナ禍においてでも、東京五輪・パラリンピックなどで盛り上がった2021年のスポーツ界。そのなかでも、スポルティーバはさまざまな記事を掲載。今年、反響の大きかった人気記事を再公開します(2021年4月10日配信)。※記事は配信日時当時の内容になります。
歴代の日本人サッカー選手で、各ポジションなどでナンバーワンと言える選手は誰か。同じトップレベルを経験した目線で、元選手に語ってもらう企画だ。今回はサイドバックのポジションのランキング。2000年代を中心にガンバ大阪や日本代表で活躍された加地亮さんに、ランキングを決めてもらった。
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丸橋祐介は「クサビのパスが抜群にうまい」と加地氏 photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る10位 丸橋祐介(セレッソ大阪)
セレッソ大阪で長く活躍していて、実力も間違いなくあるんですけど、左サイドバックでは長友佑都選手や太田宏介選手(パース・グローリー)、今で言えば小川諒也選手(FC東京)なんかと比べると、あまり脚光を浴びてこなかった選手だと思います。
彼の特徴は、ビルドアップの時のクサビのパスが抜群にうまいこと。左利きの独特なボールの持ち方から、右斜め45度に差し込んでいく鋭いパスは、トップクラスだと思います。
サイドバックとしては、プレーにムラがないのも評価できる点。攻守において安定したプレーができる信頼感では、先ほどの3人よりもあると思うので10位にしました。
9位 酒井高徳(ヴィッセル神戸)
左右どちらもこなせて、ビルドアップの起点にもなれるうまさもある。攻守に走力も備わっていて、守備でも粘り強さがある。トータルでチームには欠かせないサイドバックだと思います。
彼がアルビレックス新潟にいた頃にマッチアップすることが多く、その時は若さと勢いがあってゴリゴリ来られました。「また活きのいい選手がいるなあ」と思いましたね。でも今はドイツでいろんな経験を積んで、周りとの連係や状況判断に優れていて、抜け目のない選手になっています。ポゼッションを取りたいヴィッセル神戸でも、下手なことをしないのでアンドレス・イニエスタ選手もやりやすいと思います。
人間性もすばらしく、チームをまとめる力とかコミュニケーション能力が非常に高いですよね。代表はもう引退していますが、今でも代表に置いておきたいサイドバックです。
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