2020.08.01

遠藤航は南野拓実の辛辣な言葉に納得。
リオ五輪では自身の限界を感じた

  • 佐藤 俊●取材・構成 text by Sato Shun
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Manabu

オリンピック出場がサッカー人生に与えた影響
第4回:2016年リオデジャネイロ五輪・遠藤航(後編)

リオ五輪での激闘の舞台裏を振り返る前編はこちら>>

 2016年リオデジャネイロ五輪、日本はグループリーグでナイジェリア、コロンビア、スウェーデンと対戦。1勝1分1敗の勝ち点4でグループ3位に終わって、決勝トーナメント進出は果たせなかった。

 最後のスウェーデン戦が終わったあと、五輪代表のキャプテンを務めた遠藤航(当時浦和レッズ。現在はシュツットガルト)は、南野拓実、興梠慎三らと宿泊先のホテルのラウンジで話をしていた。

「一瞬で終わったなぁ」と遠藤が漏らした言葉に、彼らも「そうだな」と相槌を打ち、「もっとやれたのにな」と悔しさを滲ませた。

 そして、興梠はこう言った。

「みんな、世界と戦うのに、ちょっとがむしゃらさに欠けるよ」

 その言葉に、遠藤は頷いた。

「ここからステップアップできる選手、いるのかなぁ」

 遠藤がそう語ると、南野は厳しい表情で即答した。

「いや、いないでしょ」

 辛辣な回答だったが、遠藤は南野のその言葉に、妙に納得したという。それは、大会3戦を通しての結果を含めて、自分たちと世界の同年代との差、世界における自分たちの現在地が、はっきりとわかったからだ。

「大会を通して、個人的にもやれた感はなかったですね。ボランチとしては、物足りないと思いました。当時、(前所属の)湘南ベルマーレや浦和レッズでは、センターバックやリベロでプレーしていたので、ボランチを本職としてやっていたわけではなかった。ある意味、そこで限界が見えたというか、普段からそのポジションでやっていないといけない、と思わされた大会でした」

リオ五輪での戦いを振り返ったあと、東京五輪についても語った遠藤航