2019.11.05

久保建英の能力が日本代表チームでさらに生きるのはどのポジションか?

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

福田正博 フットボール原論

■18歳の久保建英は、現在マジョルカで経験を重ねて成長を続けている。この先の日本代表を背負う俊英が、森保ジャパンでもっとも輝くポジションはどこなのか? 元日本代表の福田正博氏が考察した。

現在の日本代表チームで最年少の久保建英 ここまでのW杯アジア2次予選での久保建英の日本代表での起用法は、そのプレーを楽しみにしていた人にとっては、少し物足りなさを覚えたことだろう。

 久保は、W杯2次予選初戦のミャンマー戦は後半36分から途中出場。モンゴル戦で出場機会はなく、タジキスタン戦は後半42分からピッチに立った。結局、プレータイムはアディショナルタイムを含めて6分ほどだった。

 森保一監督は、久保を慎重に育てようとしているのだと思う。久保本人は「サッカーの世界では、もう若くはない」と言うが、日本にあれほどの才能を持った18歳はほかに類を見ない。これからの日本代表を背負っていく逸材を、不必要に消耗させたくないと考えるのは当然だろう。

 ただ、そうした考えとは裏腹に、久保のプレーを見てしまうと、「大胆に起用してもいいのでは」という思いも頭をもたげてくる。

 相手のレベルにかかわらず、途中出場のわずかな時間で「違い」を発揮できる選手というのは、実は多くない。ボールの持ち方やピッチ内でのアイデアが、ほかの選手とは圧倒的に違う。それだけに、スタメンで出場する久保のプレーを見たくなってしまうのだ。

 タジキスタン戦での久保は、右サイドMFではなくトップ下で起用された。右サイドの堂安と入れ替わる時間帯もあったが、縦方向への奥行きが狭いトップ下でのプレーにも問題なく適応していた。ただ、攻撃する時間帯の長いW杯アジア2次予選にあっては、右サイドの方が久保の持ち味を発揮しやすいだろう。