言い訳ばかりのハリルと訣別のとき。そのサッカーは誰も幸せにしない (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 ここまで極端なサッカーをするハリルホジッチを、なぜ日本代表の監督に招いたのか。そうと知ってか知らずか、呼んでしまった原博実氏、霜田正浩氏の責任は重い。その昔、来日するやいきなり「フラット3」と言い出したフィリップ・トルシエにも驚かされたが、20年前は情報が限られていた。当時ならやむなしと受け流すことができたが、情報化社会が発達した現代において、見込み違いの監督を招いてしまった責任はその何倍も重い。

 だが、それ以上に責任が重いのは、ハリル式をここまで放置した現サッカー協会の首脳陣だ。田嶋幸三会長、西野朗技術委員長。名誉を挽回したいなら、今すぐハリルホジッチを更迭し、新監督探しに入るべきだろう。

 ボーダーラインの選手を見極めることを一番の目的に臨んだE-1選手権。しかし、誰よりもダメぶりを発揮したのは代表監督だった。彼こそが落選候補の一番手になろうとは。笑えない話だが、監督交代を恐れる必要はない。代表は現在が最低の状態なので、新監督に誰を招いても、これ以上、悪くなることはないのだ。

 アジア予選をともに戦ったオーストラリア、サウジアラビアも代表監督を代えている。次の代表戦は3月。探す時間は十分ある。誰もハッピーにしないハリル式とは、いまこの瞬間、キッパリと決別すべしと、声を大に叫びたい。

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