北朝鮮を粉砕した森保ジャパン。ハリルJより、おもしろいじゃないか (4ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by Nikkan sports/AFLO

 左サイドから好クロスを何本も供給した浦田、バイタルエリアでボールを引き出し、神出鬼没な動きで相手守備陣を混乱させたMF平戸太貴(FC町田ゼルビア)とMF宮崎幾笑(みやざき・きわら/ツエーゲン金沢)の2シャドー、ガタイのいい北朝鮮アタッカーに引けを取らなかった守備陣と、存分に発揮されたキャラクターが融合して生まれた大勝だった。

 もちろん、北朝鮮がふたりの退場者を出した後半のなかば以降に追加点を奪えなかったのは反省材料のひとつ。また、今回の北朝鮮チームの状況も考慮しなければならない。日本よりもあとにタイに入ったため、暑さに順応し切れておらず、加えて森保監督によれば、このチームから主力4選手がA代表に招集されていて不在だったという。

 実は北朝鮮とは来年1月のU-23アジア選手権でも対戦することが決まっているが、そのときには別のチームになっている可能性も高い。

 だが、それでも指揮官は「内容のところ、自分たちがどう積み上げていくかというところ。メンバーがほぼ代わったなかで選手たちが同じようなことをしようと表現してくれたのはよかった」と、一定の評価を与えた。

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