2017.11.01

あらためて、ハリルJは限界。
欧州遠征は見切りをつけるラストチャンス

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburo

 日本サッカー協会は10月31日、欧州遠征でブラジル、ベルギーと戦うメンバー発表記者会見を行なった。ニュージーランド、ハイチ戦から、中村航輔、植田直通、香川真司、小林祐希、武藤嘉紀の5人が外れ、西川周作、三浦弦太、長谷部誠、森岡亮太、長澤和輝、興梠慎三が加わった。

欧州遠征のメンバー発表に臨んだハリルホジッチ 3−3で引き分けた前戦のハイチ戦後、怒り心頭に発し、メンバーの大幅な入れ替えを示唆したハリルホジッチだったが、その数は思いのほか少なかった。試合に出場した選手のなかで落選の憂き目に遭ったのは、香川、小林祐、武藤の3人(中村と植田に出場機会はなし)。問題はその中身だ。

 とりわけ、香川の落選は大きなニュースと言うべきだろう。背番号10を背負い、本田圭佑と共に長らく日本の顔役を果たしてきた選手だ。本田に加え、その香川も落選させることは、チームに大きな変化が起きたことを意味している(もっとも、香川のクオリティその他について、かねてから疑問を抱いていた筆者には妥当な選択に見える。むしろ、遅すぎる選択だと言いたくなるが)。

 欧州組を含めたフルメンバーで戦う試合は、今回の欧州遠征が終われば、来年3月に行なわれる1試合と5月末の壮行試合の計2試合だ。ロシアW杯本番まで7カ月。まだ時間は十分あるように思われるが、代表の国際試合デーは限られている。本番から逆算すれば、チーム強化は仕上げの段階を迎えていなくてはならないのだ。