初召集でも大きな存在感。
長谷川唯の2ゴールで高倉ジャパンが初勝利 (3ページ目)
そこには攻守にバランスを取りながら攻撃の起点になる宇津木の存在が大きい。ボランチの距離感が決まれば、おのずと周りの間合いが決まってくる。守備面でも高さ、裏へのケアを一つひとつ丁寧にクリアできた守備陣が初完封した。
前半の日本は、攻守において貴重な成功体験を手に入れたのではないだろうか。それだけに、後半の劣勢後に流れを取り戻したラスト15分でゴールにつながる攻撃パターンが見いだせなかったことは残念だ。とはいえ、日替わりペアでトライしていることを考えれば、今後が楽しみな人材も現れたことは大きな収穫といっていい。
その筆頭として、今最もストレスフリーでプレーできているのは長谷川に違いない。ポルトガルに入って好調をキープしていた長谷川は「(初戦のスタメンが)あるかもしれない」と密かに期待を寄せていた。
実際には後半スタートとなったが、横山のゴールを引き出すパスを配球するなど、ポテンシャルの高さを見せつけた。そしてこのアイスランド戦では、さらに長谷川らしさが花開いた。左サイドハーフでありながら攻撃となれば、中央はもとより、この日は右サイドにまで進出。
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