ハリル期待の長身GKシュミット。「日本代表はそんなに遠くない」 (2ページ目)

  • 栗田シメイ●文・撮影 text&photo by Kurita Shimei


 アメリカ人の父と日本人の母を持つハーフで、J2のクラブから召集された唯一の選手として注目を集めたシュミットは、今回の合宿について「現代サッカーではGKのミスが命取りになるということを再確認しました。ハリルホジッチ監督とは、ステップワークに課題があるので、そこを改善していこうと話しました。自分もその点が課題と思っていたので、世界基準からは劣るハイボールの最高到達点というもう一つの課題と一緒に、クラブに帰って伸ばしていきたいです」と振り返った。

 現在、J2の2位につける松本山雅FCで守護神を務め、ここまで12度のクリーンシート(無失点試合)を記録しているものの、今季のパフォーマンスには決して満足しているわけではない。シュミットは「クロス、シュートをこぼしての失点が多い」と課題を口にする。

「シンプルに言うと、他のGKと比べてまだまだ反応速度が劣っている。僕の今季の失点はそれに尽きます。簡単に解決できる問題ではないですが、向き合うべきテーマとして日々取り組んでいます。

 参考にするのは、小さなGKのプレーです。今は、ブラボ(マンチェスター・シティ)をよく研究しています。オブラク(アトレティコ・マドリード)も好きなキーパーですね。なぜかというと、自分の課題であるステップワークや、守備範囲、バネといった部分はサイズの小さい選手から学べることが多いからです」

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